鉄板の理科教材
ジェットコースターのモデル実験
車に実験装置をセットでのせてむかい、たくさん子どもたちに楽しんでもらいました。
9月23日(火曜日、祝日)
江戸川区子ども未来館でイベントを行なった。今回は「ループコースを作れる」ジェットコースターモデルで実験をしました。
小学生が20名応募し、3人一と組でコース作りに挑みました。
この実験、自由度が高くて子どもの気持ちをくすぐり、夢中にさせる、これは鉄板の教材だと感じました。

連続ループのできるジェットコースターモデル
マサル工業 テープ付きミニモール (通信回線用配線のモール)
モールの蓋をレールに、モールの溝をジョインで使います。
レールは1本90センチ
ループの大きさループはおおよそ直径30㎝の大きさになります。
連続ループはうまく整えれば、20回転くらいはできることがあります。

レールをつなげば、大きなループは可能であるが、安定しないので、かなり難しいのです。

開発者 辻本先生
辻本昭彦先生(元都内中学校理科教諭《日野市、八王子市、武蔵野市立》現在 法政大学教授)
辻本先生は、八王子市立松が谷中学校のとき、東京都立教育研究所研究生に選ばれ、エネルギー教育を深めていた。その成果として1998年ごろに発表。
東京書籍の教科書にこの教材が掲載されて、一躍脚光を浴びる。エネルギーや総合的な学習に造詣が深い。2000年ごろから日テレやT B Sのテレビ番組にも多数出演。革新的な授業や実験方法を開発するイメージが広がるが、対面して話をするとたいへんな理論派である。
先生とは2000年頃、多摩市にいた大原先生を介して辻本先生知り合い、ご指導いただいたのが始まりである。あるときは、先生の都合が悪く、ジェットコースターの実験をするため、N H Kの番組で代役を務めたとことがある。
<準備>
マサル工業 テープ付きミニモール 1班あたり5〜10本
ループ・ジョイント用の材木片(15cm x15cmくらい) 2個
レールの加工・・・カッター(1)、カッター板(1)、直線定規(1)
補助器具・・滑走用角材(1)〔長さ1.8m X 2cm〜3cm角〕、プラコップ2個[球の保管、ゴールの役割〕

<レール、ジョイントの加工>
ジョイント部は5〜7センチが適当である。私は7センチの長さに決めて作っている。
レールのジョイント部は長さ3.6センチにしている。レールのジョイント部の加工は細かい作業になる。私のやり方は下記のようになる。
- ジョイント部の長さで線を入れる。鉛筆が描きやすい。
- 線上に切れ目を入れる。
- レールのでっぱりに沿ってカッターで軽く切れ目を入れ、4〜5回繰り返すと余分の出っ張りを切り取れる。
- この切り取り部分がきれいに切り取れると、安定したレールの継ぎ目になり、コースの仕上がりが良くなる。

このモールに限る
マサル工業 テープ付きミニモール (https://masarukk.co.jp)
マサル工業にはさまざまな配線用モールが揃っているが、ジェットコースターに使えるのは、このモール1点である。すでに後継の新商品が販売され、店頭から消えており、カタログに載っている。注文、取り寄せになる。
もしも購入をご検討しているなら、秋葉原にある「愛三電機」の対応が早いからおすすめ。
(Wiki:愛三電機株式会社(Aisan Electric Co.,Ltd.)は、日本の秋葉原にある配線部材・ネットワーク機器などの小売を主な事業とした会社である)
会場・環境
基本は床でコースを組み立てる。なるべく広い空間があると良い。理科室では、固定の机があって、多くの班が活動するには不向きである。教室で生徒の机を運び出すか、できれば集会場や体育館などが好ましい。
鉄製スタンドや理科室で使う椅子はコースづくりに役立つ。

江戸川区子ども未来館
<施設案内>
子ども未来館は平成22年4月29日に開館。
子どもライブラリー(1階)と子どもアカデミー(2階)がある。
子どもアカデミーは、身の回りの不思議なことや調べたいことなどの『学び活動』や『探究活動』をする基地となっている。
ライブラリーの『おはなし会』や『絵本づくり』をアカデミーでやってみたり、アカデミーの『調べ活動』や『探究活動(たんきゅうかつどう)』をライブラリーでやってている。
[子ども未来館HPより]
<<所在地>>
〒133-0061
江戸川区篠崎町3丁目12番10号(篠崎ポニーランド隣)
地下鉄都営新宿線 篠崎駅から歩いて10分ほどです。江戸川の土手に面する。