昨年、今年と授業において、「目的・目標を明確にする」ことの重要さを気づくことが増えました。この歳にして、今更では?と言われてしまいそうなのですが、正直な気持ちです。どうしてそのようなことになったのか、恥ずかしいのですが、打ち明けたいと思います。
1つの時間を大切にする
1つとして、目的・目標を考える時間ができたことが挙げられます。中学校の現場を離れ、授業よりも理科に関係する講義や研修会の担当が増えました。先生や学生を前にすると、1コマ、1時間の講義で何をしたらいいか答どころか、教科書、お手本もありません。仕事を少なくしたで、何をどのように教えるか、落ち着いて考える機会が増えました。
良い授業とは何かを考えるようになった。
2つとして、良い授業とは何かを考えるようになったことです。新潟大学の講義を担当するようになり、授業を自らどうするか考えるようになりました。若い時から実験が好きで、理科の実験ばかり考えていて、いかに良い授業をするかという視点が足りなかったように思います。もちろん、理科で実験のある授業を考えることは、重要な要素です。しかし、改めて考えて講義しようと、「良い授業とは」と考えた時に、それを言葉で具体的に表すことができませんでした。
石井さんの講義
2年前に京都大学の石井英真さんの研修を見たことで、方向性が見えてきました。昨年、今年と、新潟大学の講義で実践して、だいぶ手応えが出てきました。その中の中心的課題が、「目的・目標を明確にする」ということでした。