根津山の日記

日々の生活をまとめます。世田谷代田、理科教育、戦前の教育

武田一美先生 経歴 (化学と教育 1994年の記事から)

理科教育に興味を持つ契機になったのが武田先生の教えです。武田先生には大学、都の研修会でおせわになりましたが、詳しい経歴については分かりませんでした。そのわからないパズルのピースがひとつ埋まった感じです。

 

武田一美先生 経歴 (化学と教育 1994年の記事から)

武田一美氏は、昭和20年島根師範学校を卒業、島根大学教育学部時属中学校教論を経て昭和28年に上京、東京都中央区立有馬小学校教諭に奉職した。昭和31年東京理科大学理学部化学科卒業・野和32年間理学専攻料を修了するなど

自己の研鑽に勤めた。東京都教育研究所科学研究部化学研究室指導主事・同主任指導主事、東京都板橋区立成増ヶ丘小学校校長を歴任、昭和60年定年退最後は東京料大学理学部専任講師となり、さらに東邦大学理学部において理科教育法、教育内容の方法論を担当し、理科教育の育成に携わっている。以下同氏の業績を紹介する。

1 現動枚員の育成への客与

昭和41年より55年までの都教育究所においては主として小・中学校における化学数育分野の指導法・実験開発の研究にあたり、その成果は小学校関係論文17報が「理科の教育」(日本産科教育学会機関誌)に報告されている。

「小学校における化学教育の指導」4巻5号・1965年、「子供の実態のつかみかたと指導の観点」1巻1号・62年などは小学校教師の指標であった。

板橋区立成増ヶ丘小学校長の時、校長室を実験室として実験を行い。児童の理科に対する興味関心を引き出したばかりでなく、現職教員の刺激となった。

中学校に関するものは、「化学教育」に報告されている。「中学校における化学教育」7巻3号・1969年、「中学校化学質

ど多くの共著書によって現職教員に大きな影響を与えている。

また。全国理科教育センター研究会化学部会において「化学教育における思考モデルの形成」19692月、「中学校における化学変化とエネルギーの指導」19717月など20の報告がなされており、指導が困難なモデル・概念の形成の指導に有効な方法であると中学校理科教師からも評価された。