根津山の日記

日々の生活をまとめます。世田谷代田、理科教育、戦前の教育

酒田の豪商本間家旧本宅と本間美術館 に行きました。 

酒田(山形県)を満喫する 

20240315(Fri) 

坂田駅前にバスで早朝に到着。荷物を「月のホテル」にあずけて、出かけました。まだ朝早くで、活動するにはだいぶ早いです。ホテルの近くにモーニングを提供する喫茶店があり、向かいました。小さな民宿の朝食を提供するお店でもあり、午前7時から営業していて、バスで到着する人には嬉しい対応です。

モーニング @木戸銭 酒田駅近く

土門拳記念館へ

この旅の目的は土門拳記念館訪問です。酒田駅から土門拳記念館まで歩いて1時間ちょっとありました。それで、酒田駅から自転車で行ける距離で、レンタサイクルを借りようと思ったら、レンタサイクルだけ冬季休業中でした。アイスバーンで事故が多いそうです。さすが、日本海側です。チャリでのんびり行けるかなと思いましたが、残念でした。

往きはタクシーに乗り、最上川を越えて、公園にある記念館に開館時間の9時ちょうどに着きました。美術館自体は広い公園の中に、RCの地肌を生かした平屋建て建築家谷口吉生の代表作。谷口は高名な建築家です。私の知っているのは、東京の葛西臨海水族園が同じく谷口の作品です。

土門拳記念館     建築:谷口吉生 1987年 芸術院賞受賞

 

館内は私一人で入場者はいません。ゆっくり1時間40分、土門拳をたっぷり鑑賞できました。

土門の持ち物、愛用品の展示や自筆原稿もありました。かつてはフィルムカメラだから、緊張感ある撮影だったろうと想像します。真剣勝負という感じでしょうか。

土門の作品で、予期していなかった作品がありました。写真集などで、土門の裸体は知らなかったのですが、この作品、戦前のもので艶かしくてとても印象に残りました。

土門の裸婦写真 艶かしい

昼食は酒田駅に戻ってとります。だいぶ歩きますが、散策で町を楽しもうと考え、記念館から駅まで復りは歩いて帰りました。

途中、山居倉庫跡、本間家旧本宅によりました。

豪商本間家旧本邸と本間美術館

土門拳記念館から駅までは歩いて、散歩することにしました。最上川を渡るまで、強風で橋がとても長く感じました。川の近くに山居場倉庫があり、かつて北前船で栄えた酒田の歴史を感じます。お土産やお酒も買えるなかなかの施設です。そこから、それほど遠くないところに本間家旧本宅があり、施設見学ができるようになっています。季節は春で、雛人形の展示されていました。(室内は写真撮影禁止)この本宅は、昭和の戦争が始まるまで本間家が使っていたのです。日本軍やGHQなどに接収され、手放すことになりました。しかし、今でも、酒田市内に本間家の子孫は住んでいるのです。江戸時代から、本間家は商人として成功し、すばらしい邸宅です。商人の資産番付で西の大関になっています。

最上川ちかく、山居倉庫 本間家の海運業の拠点だった

 

酒田市は江戸期から明治期まで海運業で栄えていました。その最高峰が本間家です。4代目本間光丘は商才にめぐまれ、財を蓄えていきます。

本間家(酒田市)旧宅

 

本間家 商いの番頭の事務机 @酒田市 (山形)

 

酒田駅から歩いて5分ほどで、本間美術館がある。かつての、本間家の別邸として、内外の賓客を迎えた場所でした。鳥海山を望む京風木造建築の「清遠閣」がなによりも素晴らしいです。

本間美術館 日本庭園が美しい、かつての別荘。昭和天皇が皇太子時代に寄られた

 

*前日、深夜バスで酒田に向かい、「月のホテル」前に7時過ぎに到着すると、とりあえず朝食にしました。

谷口吉生はこの作品で芸術院賞を1987年に受賞しています。東京では、「葛西臨海水族園」が谷口の作品で、デザインがよく感じを表しています。