加えて書かれているのが、乗客の対応でした。おちついた行動があってはじめて早い避難が可能になります。元CAの方が強く言っていました。
避難訓練は年間計画で決められ、無条件で必ず月1度行わなければならいのです。授業が最後の5分ほど削られ、土足に履き替えず校庭に避難し、上履きが汚れ、教室が泥で汚く、その大変さがありながら、愚直に繰り返しています。
「おかしも」という合言葉。声を上げない、押さない、かけない、戻らない、これらの自制を求める行動、子どもの頃から毎月必ずある学校の避難訓練。染み付いた行動様式が今回の発揮され、荷物も持たず避難を最優先する行動はここからきていると思うのです。
学校の貢献があまり取り上げられないのは残念ですが、ひごろの活動が結びついていると思えるのです。
この事故が次のステップとして、学校の避難訓練に生かされて、フィードバックがかかるのです。
今後は個々の学校・教室で、避難訓練のときに、多くは知らず知らずのうちに先生からの話で、この事故が教訓として生かされていくと思います。
それが繰り返され、次の災害、次の事故で命を救うように思います。